上毛かるたで、「県都前橋生糸の市(きいとのまち)」と前橋は謳われていますが、
代表的な産業が繊維産業であった明治・大正のころ。
市内の製糸会社の一つ、丸交組製糸所、二重丸製糸所とが、
1910年代にそれぞれ工場を整備・拡張し、同時に上部組織、”交水社”に加入しました。
2社は共同して社員の住居環境を整備するため、現在のクロスコート前橋広瀬川の敷地に
寮をつくり、さらなる発展を目指しました。
社員・家族のみが入居可能な寮で、家族的な近隣生活が営まれていたそうです。
しかし、1945年の前橋空襲で社員寮は焼失し、戦後復興後は、この地は借地として貸し出されていました。
その間も上記2社の創業家のご一族が永らくこの地を守ってこられました。
この地を活用してほしいという前所有者の想いとともに、私どもが敷地を譲り受けました。
そして、住まう人のこころを癒す広瀬川のせせらぎの感じられる建物のつくり、湖畔の景
観に資する美しい外観であれば、長く地域に溶け込むことができるのではないかと考えました。
「祇園 御宿 菊渓」で出会った建築家の「誰でも創れる建築物には興味がない。」のモットーに
共感し、設計を依頼してから、完成まで約3年、景観とセキュリティにこだわりました。
1階は店舗、2階は事務所、そして3・4階は全8室・ホームオフィス付1LDKの居住用賃貸物件です。
内覧随時受付中。